園の紹介
園長あいさつ

秋田では珍しく,少し早い桜の開花と共に新年度を迎えられること,そして何よりマスクを外して皆様にお会いできることが増えることに,例年以上にワクワクしております。今年度もどうぞよろしくお願い致します。 附属幼稚園は桜だけではなく四季折々の木々や草花に彩られています。秋田市中心部とは思えないほど広い園庭では,子どもたちが思い思いに駆けまわったり,木に登ったり,「ジュース」や「アイス」を創ったり,ときには「パーティー」をして,おもてなしをしてくれます。 本園では,教育目標として「心豊かで創造的な子どもの育成」を掲げ,子ども主体の生活および一人ひとりの育ちを保障するために,遊びを中心とした園生活や行事を計画的に進めております。一人ひとりが自己を発揮しながら,多様な遊びを通し,たくさんの発見をし,多くの学びを得ています。日々,思いっきり遊ぶことを通して,充実感や満足感を十分に味わい,結果として心豊かな子どもが育まれると考えています。私たちは誰もが子ども時代を過ごしていますが,その頃のことは大半を忘れてしまっているかもしれません。一人ひとり,環境も違えば,興味・関心も違います。生活習慣や生活リズムももちろん違います。でも,自分の思いを十分に発揮しながら遊ぶ中で,大好きな先生やいつも生活している友達と少しずつつながっていく…そのような子どもの姿を大切にしたいと思います。子どもが,子どもらしい生活ができる時間や空間は,そんなに長くもなく,どこにでもあるわけではないかもしれません。だからこそ,子どもが子どもらしく生活することを丁寧に考えていきたいと思っています。
明治44年(1911年)に秋田県女子師範学校附属幼稚園として創立以来,秋田師範学校附属幼稚園,秋田大学秋田師範学校附属幼稚園,秋田大学学芸学部附属幼稚園,秋田大学教育学部附属幼稚園,そして平成10年(1998年)に秋田大学教育文化学部附属幼稚園と名称を改め,現在に至っています。これまで112年にわたり,地域における先導的な幼児教育・保育の実践と研究の推進に取り組んできました。この4月に児童の権利に関する条約の精神にのっとった「こども基本法」が施行されました。基本理念の第一として「すべてのこどもについて,個人として尊重されること,基本的人権が保障されること,差別的取扱い受けることがないようにすること」が明記されています。今日の日本において圧倒的に少数派(マイノリティ)である子どもたちを取り巻く環境は,もしかすると厳しいものがあるかもしれません。しかしこの理念をより具現化するために,子どもの姿の小ささに惑わされず,一個の個人として尊重しながら,共に生活をし,遊ぶ中で「生涯にわたる人格形成の基礎を培う(幼稚園教育要領総則・幼稚園教育の基本)」幼児期の教育・保育をこれからもおこなっていきたいと思います。 秋田大学教育文化学部の附属学校園は同一敷地内にあります。大学(手形キャンパス)とも比較的近い距離に位置しています。各附属学校との交流活動だけではなく,園児にとって憧れの対象でもあるお姉さんやお兄さんやとかかわることができることも,附属幼稚園ならではの恵まれた教育・保育環境です。 学部教員との連携はもとより,学部学生の教育実習の場ともなっています。幼稚園が学部学生にとって実践的に保育を学ぶ場であると同時に,子どもたちにとっても大学生とのかかわりは,他では得られない貴重な体験となっています。 新型コロナ感染症対策とはいえ「三密」の回避,「ソーシャル・ディスタンス」など子どもの生活を考える上ではなかなか厳しい時期が続いておりました。少しずつ従来の生活に戻しつつ,もちろん子どもたちの健康に留意しながら,子どもたちも教職員も笑顔で過ごしていきたいと思っております。 ぜひ一度,本園に足をお運びください。みなさまのご来園をお待ちしています。
秋田大学教育文化学部附属幼稚園 園長 山名 裕子
令和6年4月
幼稚園の特色
- 幼児期の自発的な遊びを大切にし、心身の調和のとれた発達の基礎を培います。
- 子どもと共に園生活をつくる姿勢を大切にしています。
- 秋田市の中心にありながら、樹木に囲まれた自然環境の中で、子どもたちの好きな遊びを中心とした保育を行っています。
- 保育室、園庭、遊戯室でのびのびと遊びを展開します。日常的に自然に異年齢交流をしています。
- 附属小学校、附属中学校、附属特別支援学校と同じ敷地内にあります。日常的に子どもたちが交流しています。
- 県内外の保育関係者の皆様が参観する公開研究協議会を開催しています。
- 家庭との連携を十分に図り、共に幼児の成長を支え合い、子育て支援の役割を果たすように努めています。
- 年3回、就園前幼児とその保護者に、本園の園舎・園庭を開放しています。(「附属幼稚園であそぼう」)
学級編制
令和6年度4月1日現在
年齢 | 学級 | 色 | 園児数 | |||
男 | 女 | 計 | ||||
3歳児 | ![]() |
はな | 桃 | 3 | 3 | 6 |
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もり | 黄緑 | 3 | 2 | 5 | |
4歳児 | ![]() |
ほし | 黄 | 6 | 6 | 12 |
5歳児 | ![]() |
そら | 水色 | 15 | 13 | 28 |
合 計 | 27 | 24 | 51 |
沿革概要
明治44年 | 2月 | 秋田県女子師範学校附属幼稚園が設置され、同附属小学校内に4 月1 日開園。 |
45年 | 2月 | 定員を50 名に改め、満5 歳の組と満4 歳の組の2 組とする。 |
昭和9年 | 9月 | 附属小学校の一部に園舎を新築、竣工式を挙行。 |
13年 | 4月 | 1年保育1学級増、組名を梅、竹、松とする。 |
18年 | 4月 | 秋田師範学校附属幼稚園と改称。 |
23年 | 4月 | 秋田師範学校女子部校舎に移転。 |
24年 | 5月 | 秋田大学秋田師範学校附属幼稚園と改称。 |
26年 | 4月 | 秋田大学学芸学部附属幼稚園と改称。 |
36年 | 9月 | 創立50 周年記念祝典をあげ、園歌を制定。 |
38年 | 3月 | 東根小屋町63 番地に新園舎竣工(現 中通児童公園)。 |
42年 | 6月 | 学部名の変更により、秋田大学教育学部附属幼稚園と改称。 |
43年 | 3月 | 保戸野に新園舎竣工。附属小・中学校と同一団地になる。 |
47年 | 3月 | 創立60 周年記念式典をあげ、ビデオ装置一式設置。 |
49年 | 4月 | 3 歳児学級新設。4 学級編制となる。 |
50年 | 4月 | 学年進行により一学級増、5 学級編制となる。 |
51年 | 4月 | 養護教諭(非常勤)がおかれ保健室開設。1 年保育廃止。 |
52年 | 3月 | 創立65 周年記念式典をあげ、A・V Control System 完成。 |
54年 | 7月 | 園内改造工事(保育室・会議室兼図書室・視聴覚室等の設置)。 |
56年 | 12月 | 創立70 周年記念式典をあげ、同窓会よりタイムボックス寄贈。 |
57年 | 9月 | 彫像と徒渉池完成。少女像は「鳩子」、池は「芙蓉の池」と命名。 |
61年 | 3月 | 大型木造遊具「吊橋付冒険トリデ」新設。 |
平成3年 | 11月 | 創立80 周年を「ふようのつどい」の中で祝う。 |
12月 | ログハウス風の兎飼育舎新設。 | |
8年 | 4月 | 養護教諭が定員となる。 |
10年 | 4月 | 学部名の変更により、秋田大学教育文化学部附属幼稚園と改称。 |
13年 | 4月 | 創立90 周年を「うんどうかい」「ふようのつどい」の中で祝う。 |
16年 | 4月 | 国立大学の独立法人化に伴い、国立大学法人秋田大学の設置する教育文化学部附属幼稚園になる。 |
21年 | 7月 | 園舎内改修工事 |
22年 | 3月 | 外壁改修工事 |
23年 | 5月 | 創立100 周年記念植樹(こめつが、柿)を行う。 |
23年 | 10月 | 創立100 周年記念式典をあげ、タイムボックスに封入する。100 周年記念展示を行う。 記念歌「ワンダーランド」制作。築山拡張工事。 |
27年 | 4月 | 3歳児学級1増、4歳児学級1減。 |
28年 | 4月 | 5歳児学級1減、4学級編制となる。 |
29年 | 4月 | 4学級完全3年保育体制となる。 |
令和2年 | 4月 | 全保育室にエアコン設置。 |
3年 | 2月 | 創立110周年を祝う。 |
3月 | 附属幼稚園ホームページリニューアル | |
4年 | 11月 | 第Ⅰ期園舎改修工事終了。 南側園舎がきれいになる。 |
園内マップ
- 本園のすがた
- 園地総面積:5,099 ㎡
- 園舎面積:1,176 ㎡
- 樹木数:約190 本
